開催趣旨

 いま、世界情勢は混迷を深め、先行きが見通せなくなっています。私たちの身近な地域社会でも、地域のつながりの希薄化、社会的孤立、子どもの貧困、格差の拡大等々が言われて久しく、社会的な課題が次から次に膨らんでくるような状況にあります。その中でも、新たな地域のつながりをつくろうとする市民の試みは各地で広がっています。

 

 生活クラブ運動の特徴は、生活や活動の中で気づいたさまざまな課題を個別の問題としてではなく、社会の課題として参加型で解決しようとする取組みにあります。その中でも、ワーカーズ・コレクティブは、意志ある人たちが知恵や時間を持ち寄って「地域に必要だけどないもの」をつくるアソシエーション(共通の目的や関心を持つ人々が自発的につくる集団や組織)として、幅広い参加の受け皿となり、その目的を達成するために継続性を担保する事業を行う協同組合です。30年以上も前から「地域に住む人が暮らしの中で必要なことは、自分たちでつくってしまおう!」を実践し、地域や社会に影響を与えてきました。

 

  一方で、社会の重要なインフラでもある物流や介護等を担う人々の人手不足は深刻です。ケアマネジャーやホームヘルパーの不足から必要な介護サービスが受けられないという「介護難民」はすでに現実のものとなっています。

 

 

 

 ここで私たちが考えなくてはいけないのは、地域で支援を必要とするのは、介護が必要だったり、認知症のある人だけではないということです。誰もが様々な人、物、制度、機関などによる支援に依存して生活しています。様々なサポートを上手に使いこなすことで、人ははじめて「自立」できるともいえます。物や制度、機関などは、必要な情報を入手・活用する「情報リテラシー」を高めれば、アクセスしてサポートを得られるかもしれません。それでも地域で生活していく上では、物、制度、機関などではカバーしきれない部分があり「人」に頼らざるを得ません。

 

 地域で暮らしていくために必要な生活福祉サービスを「使える」人はますます限られていくこれからの時代。人々が生き活きと暮らせる豊かなコミュニティづくりという目標をもって、人と人のたすけあいの関係性を築いていくアソシエーションとしての ワーカーズ・コレクティブ の時代への期待が高まります!!   

 

 基調講演、ワーカーズ・コレクティブ の事例を通して、ワーカーズ・コレクティブの価値、可能性をおおぜいで共有し、多くの意志ある市民の参加によってワーカーズ・コレクティブを楽しく軽やかに生み出していくためのフォーラムを開催します。



第2回 地域未来フォーラム      豊かなコミュニティをつくる        ワーカーズ・コレクティブの価値と可能性    今はないけど、地域に必要だからつくっちゃおう!ワーカーズ・コレクティブっておもしろい!