フォーラム 開催趣旨
長引くコロナ禍によって、格差や貧困の問題が次々に表面化しました。全体の4割をも占めていた非正規就労者を中心とした多くの人たちが収入の減少、失業、住まい/居場所の喪失といった問題に直面しました。そしてさらに、グローバル経済の中で、円高、物価高はますます困窮する人たちに打撃を与えています。世界の不安定さが私たちの食料や生活に関わるものすべてに直結していることを実感します。
本来、地域で基本的なものを生産・供給し、循環度の高い地域をつくっていくことが求められます。協同組合をはじめとする多様なアソシエーション団体が、ソーシャルインクルーシブな活動等様々な実践をすすめ、そのネットワークづくりによって人と人のつながりから地域社会を変え、豊かにしていくことが大きな希望へとつながるものです。
いま誰もが他人事とはいえない生活困窮状態にある人たちを受け入れ、地域で支えようとする実際の活動を共有し、その社会的意味をともに考える機会をつくりたいと考えます。
また、未来機構は今年度、「アソシエーション活動実態調査に関わる研究会」を設置し、その調査設計をもとに次年度、暮らしや生活福祉に関わるアソシエーション活動について実施する予定の調査についても共有します。