設立にあたって
2022年2月に開始されたロシアによるウクライナへの侵略戦争は3カ月も続いており、未だ終結の見通しがない。この戦争は一刻も早く止めるべきだが誰も止めることができない状況です。第2次世界大戦終結から77年を経た現在、国連をはじめとして機能しないことがわかり時間が戦前に戻ったような感じがします。世界の経済をはじめとする情勢は一気に不透明になってきていて先行きが見通せない状況があります。
5/18に国連グテーレス事務総長は「戦争の長期化により世界的な食料危機への懸念が高まっている。数カ月内に『何千万人もが栄養失調や飢餓に陥る恐れがある』」として、各国が連帯して行動する必要性を発表しました。特にアフリカや中東に食料不足がおき社会が不安定に
なれば多くの移民や難民が生じると、警鐘を鳴らしています。人を殺傷する武器を使って従わせようという行為を止められないことに対して、私たちは地道に私たちが住み暮らす地域で問題解決のために人びとに広げネットワークしていくこと、そのために本来、人が持っている市民としての主体性を引き出していく機会を創出する、そうしたことが社会を変えていくと考えて本組織を設立しました。
戦争、コロナ禍、気候変動と今ほど人の命(いのち)と尊厳が損なわれている時代はないのではないでしょうか。この社会は以前よりもさらに弱い人がより傷つく社会になっていないでしょうか。新型コロナウイルスの感染拡大はシングルマザーや非正規雇用で働いている人たちを直撃し新自由主義的な政策によって格差社会が拡大し、しかも自己責任という言葉とともに結びつきのない社会を生みだしてきています。
私たちとつながるすべての命(いのち)、そのつながりそのものを守ることがこれからの時代とても大切です。「いのち」のつながりを広げていきましょう。
全員参加による地域未来創造機構 理事長半澤彰浩