全員参加による地域未来創造機構では2025年度に第2期アソシエーション活動実態調査として、WEBアンケートを行うとともに、20のアソシエーションにヒアリング調査を行いました。その内容をアソシエーション情報でご紹介します。(情報は取材時のものになります。
代表理事:下山洋子
設立年月:2020年6月ボランティア団体「フードバンク浜っ子南」を設立 7月活動開始
2021年4月23日 NPO法人設立認証を取得
設立の目的:地域の身近な場所で、お互いさまのたすけあいを行うことを通して、だれひとり取り残すことなく食を分かち合える心豊かな社会を創る。
主な活動内容:・フードパントリー ・フードデリバリー ・フードドライブ
取材日:2025年6月12日
取材者:篠崎みさ子(生活クラブ生協神奈川)、数寄真人(全員参加による地域未来創造機構)
画像はホームページ
フードバンク浜っ子南より転載
1.コロナ禍、地域の身近な場所でお互い様のたすけあいが必要と考え、5人で活動開始
市内の他フードバンク団体でボランティアをしていた5人で2020年6月に立ち上げた。新型コロナ感染症が広がる中で、シングルマザーは仕事を失う・収入が減る等の厳しい状況に立たされ、一斉休校や公共施設利用制限等で、手を差し伸べる仕組みがないことを目の当たりにして、地域の身近な場所で、お互いさまのたすけあいが必要と考え活動を始めた。7月に戸塚区役所多目的スペースで食支援活動を、10月には南区会場で活動を開始した。翌2021年には磯子区での食支援を開始、4月にはNPO法人化した。
前列左から代表下山さん、副代表古川さん。右の方は研修に来ていた大学生。後列は篠崎。
2.参加者のニーズ対応ながら活動の幅を広げてきた
食支援の場面では、利用者とのコミュニケーションやアンケートを取ってニーズを調べてきた。
提供食品の種類と量の希望、ひとり親が参加できるイベント、親子で参加できるイベント、衣料・日用品の希望、同じ立場の人と話がしたいなどのニーズに対応しながら活動を広げてきた。
画像はホームページから転載フードバンク浜っ子南
3.現在取り組んでいる活動の紹介(2024年度)
(1) フードパントリー 毎月5つの会場で開催。ひと月約150家族が利用。
フードパントリー開催時に親子で楽しめる「お楽しみ企画」実施。夏まつり(お菓子釣り、的当て、かき氷)、ハロウィン、クリスマスイベント(NPO法人チャリティサンタによる本の提供)
他に参加者同士の交流の場として浜っ子カフェを開催。
(2) フードデリバリー:こども食堂、こどもの居場所、学習支援、児童福祉施設などに提供、35団体400回提供
(3) フードドライブ:フードドライブ品の回収と個人・企業・団体からの食品の寄付。年間17トン。
(4)親子イベントを地域の様々な子育て支援団体の協力+助成金で実施。
親子クッキング(岩崎学園横浜保育福祉専門学校協力)、トワイライトコンサート(戸塚区地域子育て支援拠点とっとの芽共催)、親子のひろば(NPO法人Small Step共催)、親子鉄板焼教室(もんじゃ横丁協賛)、親子遠足、親子でダンス、ドローンファイト大会 等々
(5)学校の授業協力 戸塚高校定時制「地域探究」授業、横浜市立川上北小学校「総合の時間」
(6)情報発信 情報紙「はまっこ南通信」3回発行、活動報告「想いをつなぐ」12回発行
3.現在取り組んでいる活動の紹介(2024年度)
(1) フードパントリー 毎月5つの会場で開催。ひと月約150家族が利用。
フードパントリー開催時に親子で楽しめる「お楽しみ企画」実施。夏まつり(お菓子釣り、的当て、かき氷)、ハロウィン、クリスマスイベント(NPO法人チャリティサンタによる本の提供)
他に参加者同士の交流の場として浜っ子カフェを開催。
(2) フードデリバリー:こども食堂、こどもの居場所、学習支援、児童福祉施設などに提供、35団体400回提供
(3) フードドライブ:フードドライブ品の回収と個人・企業・団体からの食品の寄付。年間17トン。
(4)親子イベントを地域の様々な子育て支援団体の協力+助成金で実施。
親子クッキング(岩崎学園横浜保育福祉専門学校協力)、トワイライトコンサート(戸塚区地域子育て支援拠点とっとの芽共催)、親子のひろば(NPO法人Small Step共催)、親子鉄板焼教室(もんじゃ横丁協賛)、親子遠足、親子でダンス、ドローンファイト大会 等々
(5)学校の授業協力 戸塚高校定時制「地域探究」授業、横浜市立川上北小学校「総合の時間」
(6)情報発信 情報紙「はまっこ南通信」3回発行、活動報告「想いをつなぐ」12回発行
戸塚会場のボランティア集合!
画像はホームページから転載フードバンク浜っ子南
4.主要な課題と、このことへの対応
食品保管倉庫の賃料が大きな負担で、必要経費・活動費の捻出が大きな課題。経済的困難を抱える人への食支援やこども食堂等の活動を支えているフードバンクの費用を、公共で支えていく仕組みはないが、必要だと考えている。活動を持続可能なものにするために、支援者を増やし寄付金を増やすための広報の強化、事務局を強化してボランティアの活性化を目指し、業務のしくみ化に取り組んだ。これらは、外部の専門家や講師の力を借りてすすめた。
5.今後すすめていきたいこと
組織運営で強化したいことは次を担う人材の育成。現場から学ぶ事を大切に、学ぶ+共有する+実践する、の組み合わせで、ひとりひとりが活躍できる、やってよかったと思える活動をつくっていきたい。事業では、食支援を軸にひとり親家庭を支える活動を広げていきたい。夏休み・冬休みの食支援「こども応援セット」の取組、こども食堂や学習支援、不登校支援、放課後デイサービスなど地域の団体と情報共有し、食支援が必要な家庭のフードパントリー利用につなげていきたい。
画像はホームページから転載フードバンク浜っ子南
6.ヒアリング担当者の所感
フードバンク浜っ子南は、ビジョン(めざすもの)「食をわかちあい、たすけあい、ささえあえる社会」ミッション(使命)「ひとり親とその子どもへ物心両面のサポート、物だけでなく人とつながる安心感をとどける、フードバンクを地域のセーフティーネットの一つに」バリュー(行動指針)「信頼に基づく対等な関係、人によりそう、関わる人皆が幸せを感じられる活動をつくる」を掲げています。これらが、活動の中で実践されていて、特に、つながることを意識した活動をされていることは素晴らしいと思いました。代表理事の下山さんは「地域で支えないと子どもはすくわれない、やれなくなったからやめるというわけにはいかない、見過ごすわけにはいかない活動なんです」との思いをおっしゃっていました。地域との連携を大切にし、様々なニーズに応える活動をすすめています。生活に困窮しているひとり親への食支援では、ただ渡すのではなく、つながることを意識的に行っていることがとても学ぶべき事でした。だからこそ、声が聞こええる、何に困っているかわかる。次につなげられるのだと納得しました。
次々に起こる課題を見事に解決している背景には、ビジョンや中長期計画をたて、何をするか明確にし、組織全体で議論し、共有し実行しているからだと感じました。これからの5年に向けて、事務局を強化しボランティアが自分事として参加につなげる体制づくりや、研修や意見交換、食品衛生責任者講習受講などの学びを積極的に取り入れること、農水省フードバンク活動支援専門家派遣の利用、地域の他団体との連携を促することなど、さらにつながりを広める中長期計画を策定されています。地域にセーフティーネットとしての責任を持っている力強さを感じました。
最後に、寄贈品を受け取りに行くこと、寄贈品の保管、管理、必要とされる品と寄贈品がマッチしないので、調整が重要であることなど、フードパントリーを行っている団体の共通課題ではないかと思いました。 (しのざきみさこ)
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