NPO法人スペースナナ

全員参加による地域未来創造機構では2023年度に20のアソシエーションにヒアリング調査を行いました。その内容をアソシエーション情報でご紹介します。(情報は取材時のものになります)

年齢、性別、国籍、障がいのあるなしにかかわらず、誰もが安心して立ち寄れ元気になれる居場所づくりを通して、〈世代を超えて多様な人たちがゆるやかに支えあう地域づくり〉をめざして、2010年12月に立ち上げた。

活動内容:1.交流・居場所づくり事業:カフェ、レンタルスペース/ギャラリーを運営しながら、講座や上映会、企画展、多様な集い(下記参照)、ナナ文庫、フードドライブ・パントリーなどを実施。

2.コミュニティトレード促進事業:フェアトレード商品、応援したい団体の商品などをショップで販売。

代表:柴田暁子さん

取材日:2023年7月14日

取材者名:上田祐子(NP0 法人ワーカーズ・コレクティブ協会)、数寄真人(NPO法人全員参加による地域創造未来機構)


1.設立(経過、問題意識等)・・・・・・・・・・

・雑誌『くらしと教育をつなぐWe』の読者の会が主宰する「Weフォーラム」が、あざみ野の男女共同参画センター横浜北で開催されたときに集まった、近隣で様々な活動をしていたメンバーが「自分たちの活動の拠点、地域の居場所がほしい」と、空き店舗活用事業に応募し採択され、13人の出資でスペースナナを2010年12月に立ち上げた。2012年12月にNPO法人化。 

2.主な事業活動・・・・・・・・・・

1)交流・居場所づくり事業:毎月曜・隔週火曜定休、ほぼ毎日様々な企画を実施している。

カフェ、ギャラリー以外の講座などの開催は以下の通り。

(写真)右がショップとナナ文庫、左がカフェとギャラリースペース


2)活動基盤強化と次世代育成に向けた取り組み

コロナ禍の3年間、休業や営業時間の短縮、人の集まるイベントや講座の中止など、活動縮小と収入減で大きな打撃を受けた。改めて人と人のつながりの大切さを実感し、規模を小さくしたり、オンラインのメリットを組み合わせて〈場〉を開き続けたが、このままでは存続が難しいと危機感をもち、活動の基盤強化と次世代育成に力を入れる取り組みを開始した。「よこはま夢ファンド」と青葉区「プロボノ実践講座」に応募し伴走してもらい、現状分析や提言を受け、スタッフだけでなくボランティアとともに話し合いを重ねた。その中で見えてきたのが、「若い人たちの想いやアイディアを応援しながらともに形にしていく」スペースナナを目指していこうということだった。若い世代の4名から「やってみたいこと」のプレゼンテーションがあり、2023年4月以降順次、新規事業が立ち上がり、ホームページやリーフレットもリニューアルした。


3.ヒアリング担当者の所感・・・・・・・・

13年間活動を継続しながら、主体的に社会・地域の課題を把握する努力を続け、ニーズや学びに対応して、地域の多様な人々の拠点としての活動内容を変化・発展させてきた。

 ・スペースナナでは、2012年9月から毎年「スペースナナ連続講座」を続けてきた。常に社会に向けてアンテナを張りながら、多様な人が集い安心できる場所、人と人がつながれる地域コミュニティを考え、自分たちの拠点で何を行っていくか、メンバーが学び、模索し、チャレンジしてきた。この土台が、13年間、週5日の営業日という頻度の高い活動に発展し、持続してきたことにつながったのだと思う。


・設立後最初の数年は女性、子ども、若者支援が連続講座のテーマの中心だったが、介護や高齢者の問題に取り組まなくてはと2020年6月から横浜市の介護予防・生活支援サービス「シニアの遊び場」を開始。区や社協、ケアプラザとの連携を重ねる中から、2021年にはケアラーのための「とまり木カフェ」、障がい児の親御さんの子育てサロン「ハンデっ子育てサロン」を、翌年以降は認知症の方やケ

 アラーの方のための「ゆっくり水彩カフェ」「歌カフェ」をスタートさせる。一方で、子どもや子育て世代向けの受け皿が必要と、既存の子育て支援の場に参加しづらい親子のための「のんびりアートデイ」や、学習支援や不登校児の居場所として「ナナde寺子屋」を開始するなど新たな取り組みを次々と展開、文字通り地域に住む多様な人の居場所のウイングを広げている。


「フードドライブ&パントリー」:フードシェア活動 | スペースナナ (spacenana.com)より転載

・2015年から開催していた「ナナ食堂」(地域食堂)

 がコロナ禍で中止を余儀なくされ、そのかわりに

2020年9月から月1回(第4金曜~土曜日)

「フードドライブ&パントリー」を開始し、着実に広がりを見せている。この活動を通して地域のネットワークが広がり、必要とする方たちにつながり支援を届けることもできつつある。

・あざみ野駅から近く、商業店舗になりうる立地・広さがあるスペースを賃貸するために家賃と水光熱費などの捻出が大変ではあるが、中心メンバー(6人)の知恵と工夫、応援メンバー含めると50人の参加で運営していることが強みだと思えた。

(数寄真人)