総会記念講演

 「市民主体のまちづくり」のすすめ方

地域に住む人が暮らしの中で必要なことは、

自分たちでつくってしまおう!

 

日時:6月14日(金)

   15:00~16:30

会場:新横浜スペースオルタ

 

2024年度の未来機構の活動を開始するにあたり、私たちがめざす社会のありようについて、ちょっと違った視点からあらためて考え、ヒントを得る機会を持ちたいと思います。

講師:広石拓司氏

地域・組織の人が、自分の思いや考えから、周りの力を借りて、自分の仕事をつくっていく。その身近な例が周りの学びにもなり、地域・組織の中長期的な変革力にもつながっていく。そのプロセスを私たちは、「エンパブリック・サイクル」と呼んでいます。

 https://empublic.jp



<開催趣旨>

 生活クラブ運動は、50年に亘って地域に必要なものやサービスを生み出していくために「人づくり」に力を注ぎ、さまざまな組織やワーカーズ・コレクティブ等々、自律的なアソシエーションを多様に生み出してきました。2022年には生活クラブ運動グループのみならず、市民、団体等、地域に関わる多様なステークホルダーが協働し、人と人のつながりによるたすけあい・支えあいのコミュニティづくりをすすめていくことを目的として未来機構を設立しました。

 だれもが地域で安心して暮らしていくためには、モノや制度や機関などだけではとうていカバーしきれず、人と人のつながりが重要だということがいまあらためて注目されています。実際、人とのつながり、社会とのつながりが少ない「孤立」の死亡リスクは、孤立していない人の約1.9倍、喫煙や過度の飲酒、肥満を上回ることがわかっています。国の調査では「孤独を感じることがある」と答えた人が約4割にのぼりました(2022年調査、16歳以上の男女2万人が対象)。意外にも、高齢層より20代や30代の方が「孤独・孤立」を感じると回答した割合が高いという結果でした。かつて家族や地域が果たしてきた「支え合う」機能が失われてきているいま、地域にさまざまなアソシエーションが生まれ、たすけあい・支え合いのコミュニティづくり、つながりづくりから事業や活動を生み出していく意味はますます大きくなっています。

 

 2024年度の未来機構の活動を開始するにあたり、私たちがめざす社会のありようについて、ちょっと違った視点からあらためて考え、ヒントを得る機会を持ちたいと思います。


講師:広石 拓司氏

㈱エンパブリック代表取締役、ソーシャル・プロジェクト・プロデューサー東京大学大学院薬学系修士課程修了。シンクタンク、NPO法人ETIC.を経て、2008年株式会社エンパブリックを創業。「思いのある誰もが動き出せ、新しい仕事を生み出せる社会」を目指し、ソーシャル・プロジェクト・プロデューサーとして、地域・企業・行政など多様な主体の協働による社会課題解決型事業の企画・立ち上げ・担い手育成・実行支援に多数携わる。近著に「SDGs人材からソーシャル・プロジェクトの担い手へ ~ ~ 持続可能な世界に向けて好循環を生み出す人のあり方・学び方・働き方」。東京都生涯学習審議会委員(第11、12期)、慶應義塾大学総合政策学部、立教大学大学院などの非常勤講師も務める。https://empublic.jp