全員参加による地域未来創造機構では2025年度にWEBアンケートを行うとともに、20のアソシエーションにヒアリング調査を行いました。その内容をアソシエーション情報でご紹介します。(情報は取材時のものになります)
代表:田村 葉子
設立年月:2019年 4月25日設立
設立の目的:「カフェからつながる子どもと大人の居場所」をテーマにした、おむすびかふぇを拠点にちょっと元気な高齢者が地域の子育て中のママたちとこどもたちのサポートをしようと思い活動をスタートした。
主な活動内容:〇子ども・子育て支援
・子育てひろば(毎週月曜)・おもちゃで遊ぼう(第3土曜日)
・子どものみまもり(7-8時 登校前の居場所 18-19時スタディルーム毎週月曜)・子ども食堂(第4金曜日)・こどもレストラン(第3土曜日)
〇多文化家族支援 (地域ボランティアグループ「こみゅぼら」といっしょに)
通訳・翻訳のボランティア活動。
取材日:2025年6月18日
取材者:佐野めぐみ(生活クラブ生協神奈川) 上田祐子(市民連帯経済つながるかながわ)
カフェからつながる子どもと大人の居場所
合同会社ゆいまーるによる①おむすびかふぇサララ➁家庭的保育室さらら保育③日中一時支援Sarara(障がい者等を介護する家族の一時的な休息を図る)の事業と並行し、地域ボランティアグループ「いきがい工房さらら」の活動を始めた。
いきがい工房さらら事務担当の朴栄子(ぱくよんじゃ)さんは、「60歳を超えてもみんな元気だし、朝早くから時間もある。子ども達や子育て中のママたちを応援したいという思いがあった」という。
「カフェからつながる子どもと大人の居場所」をテーマにした常設のカフェを活用。当初はカフェで朝7時から保育園卒園後の子どもたちに朝食を作り、小学校へ登校するまで見守る活動を行っていたが徐々に利用者が減少し、朴さんたちも朝は“ゆるり”とした活動ができるようになったという。
コロナ禍で「持ち帰りのお弁当なら提供できる」と子ども食堂(月1回)を始めた。現在の活動の80%が子ども食堂だという。
子ども食堂は、予約だけで100食。その他、地域の高齢者や障がい者などへのお届けがてら見守りで40食。午前中から準備し、午後から折りに詰め、夕方に配布している。口コミでボランティアが手伝いに来てくれるが、おむすびかふぇの公式LINEを活用し、ボランティアを募集している。また、LINEグループをボランティアの活動毎につくり情報共有している。公式LINEは「子ども食堂(おむすびカフェと共有)」「フードパントリー(ひとり親家庭のみ)」の2つ。行政との連携や、参加のママたちが友達を紹介してくれる。
店舗前に黒板アートの手書き看板が♪
“おたがいさまのたすけあい”ができる地域づくりをめざす
子ども食堂を通じて、若いママ達とつながりができ、「○歳くらいの洋服が欲しい」などママ友のネットワークで助け合える(困ったが言える)関係性、困りごとも一緒に解決するような関係性ができてきた。
また、ボランティアの得意なことを活かして活動が豊富化してきた。高校の教員免許を持つボランティアによる学習支援を開始したり(利用者は小学生から高校生まで併せて5~6人)、おもちゃコンサルタントの資格を持つボランティアによる月1回土曜日「おもちゃひろば+子どもレストラン」(子どもだけ・親子)を開催。毎回5~6人が参加する。
「いきがい工房さらら」が大事にしているのは、地域の人と人とのつながり、集まれる居場所づくり。地域交流をもとに、こども、子育て中のママ、障がいのある人、外国にルーツがある人、地域のこども、おとな、高齢者、誰でもがおたがいさまのたすけあい(助けたり・助けられたりしあう関係性)ができる地域づくりをめざしている。
課題は、事業継続のための「運営資金」だという。中間支援 (「むすびえ」や「かわさきこども食堂ネットワーク」) とのつながりで資金や必要な物を確保しているが、寄付を募り、助成金を獲得するため、情報収集に努めている。
ヒアリング担当者の所感
60歳を過ぎ、保育士、介護ヘルパー等のキャリアを持つ女性が、子どもやお年寄り、障がいを持つ人など「人と人とのつながり」を大切にしたいいう思いから事業・ボランティア活動を立ち上げた。合同会社ゆいまーるによる事業開始時にスケルトンの店舗をどうやって活用しようか?と考え、保育事業とカフェ、ボランティア活動「生きがい工房さらら」を並行しながらパワフルに実現してきたことに感心した。
活動を継続する中で「子ども食堂」「フードパントリー」「まちの縁側」など多様な活動に変化をして、カフェ事業(8時-15時)以外の時間も、子どものみまもり(7時-8時)、スタディルーム(18-19時)、土曜に子どもレストランなど、カフェや保育室などをフル活用するアイディアも素晴らしい。常設のカフェ「おむすびカフェ」のメニューやお惣菜も一人暮らしのお年寄りにちょうどよく、一人でも気軽に入れるようなメニュー、お惣菜の良心的な値段設定や温かい心遣いも好感が持てた。
保育園・カフェ事業の場所をフル活用し、こども、高齢者の居場所として活動を拡げ、継続出来ていることを評価したい。この取材の際に、朴さんが職場(桜本保育園)からすぐに駆けつけたり、障害をもつ若い女性がヘルパーと一緒に立ち寄って挨拶をされたりと、職場、活動が地域に密着し、顔の見える関係性が築かれていることをリアルで実感することができた。
朴さんは「助けられたり、助けたりし合う“おたがいさま”を大切にしている」と話されていた。活動してよかった事として、「仲間と仲良くなれたこと」との言葉に朴さんの地域や仲間に対する温かな思いが伝わってきた。
(さのめぐみ)
ホームページはこちら ゆいまーる&サララ|川崎市の多様な人々が集まるおむすびカフェ
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