NPO法人ワーカーズ・コレクティブメロディー(コミュニティカフェ メロディーココ)

 全員参加による地域未来創造機構では2025年度にWEBアンケートを行うとともに、20のアソシエーションにヒアリング調査を行いました。その内容をアソシエーション情報でご紹介します。(情報は取材時のものになります)

理事長:平野ひろみ

設立年月:2002年3月22日  NPO法人取得2008年

設立の目的:ワーカーズ・コレクティブメロディーは、地域に暮らす私たちが、手助けを必要とされている方に生活支援のサ-ビスを提供する非営利市民事業です。私たちは多世代が集える居場所運営、デイサービスや訪問介護、ケアプラン作成、子育て支援、など住み慣れたまちでより良い生活を送るためのサービスを提供しています。

子育てをするときも年老いたときも障がいを持ったときも、安心して暮らしたい。そんな豊かで優しいまちになることを願い、それぞれの生活で培ってきたものを生かす「たすけあい」の仕組みをつくりました。

主な活動内容:① 生活支援サービス事業(家事介護)

② 川崎市産前・産後家庭支援ヘルパー派遣事業

③ 多世代の居場所「メロディーココ」

④ 生活クラブ生活協同組合神奈川受託事業(生活リハビリクラブ幸運営<通所介護・訪問介護・居宅介護支援>)

取材日:2025年6月20日

取材者:田中真人(参加型システム研究所) 奥村まゆみ(全員参加による地域未来創造機構) 

画像はホームページより転載

ワーカーズ・コレクティブ メロディー



1.設立にあたっての思いと設立時の経過

 1987年、まだ介護保険がない中、老いても障害を持っても共にこの街で暮らし続けられる地域社会をめざし、生活クラブ生協はデイサービス「生活リハビリクラブ」を開設した。その第2の拠点として、1990年11月幸区の生活リハビリクラブ・戸手は開設されW.Coによるたすけあいの仕組みづくりを基本にデイサービス事業を展開してきた。 

 2002年度にそれ迄運営を担ってきた「W.Coあやとり」が撤退することになり、新しく立ち上げた<家事介護W.Coメロディ~>が生活リハビリクラブ戸手の受託業務を担う事となった。市民が安心して住みなれた地域で暮らし続けるために大勢の市民が助け合い、自分たちで満足のいく地域福祉をつくりだす必要があるという思いから生活リハビリクラブ・戸手を拠点として利用者一人ひとりのニーズにあった生活支援を目指し、「参加型福祉」を実践していくことにした。

 

コミュニティカフェメロディーココのキッチン
コミュニティカフェメロディーココのキッチン

取材に伺った日はコミュニティカフェメロディーココの「多世代のココ食堂」の日でした。
取材に伺った日はコミュニティカフェメロディーココの「多世代のココ食堂」の日でした。

2.設立からの活動の変遷

 設立当初は、事業運営に習熟することに精一杯だったが、一定落ち着いたころから地域貢献のため居場所をやりたいと思い、メンバーで話し合いを続けていた。2007年から生活リハビリクラブが休みの日曜を利用して、月に1回親子や高齢者等を対象に居場所事業「メロディ~ほっとサロン」を始めた。1月に1回ではなかなかつながりが出来にくいことから、常設の居場所が欲しいと思い続けていた。

 生活クラブの生活リハビリクラブの委託だけではなく、地域に必要ないろいろな事業をやりたいという思いや、社会的責任を持つ立場になりたいという思いもあり、社会的なニーズ(子育て支援、高齢者支援)に対応していくためにも2008年にNPO法人を取得。

 2009年、戸手生活館の3階で、「はぴふるひろば」(戸手運営会議主催-参加型福祉を広げる活動)をメロディーと組合員と共に開始した。移転後は組合員のみの活動となった。2011年からは、高齢者の住まいの模索もはじめた。同時期にリハビリクラブ戸手は雨漏りなど建物の老朽化が進行し生活クラブと共に建替えや、住まいの検討をするも建設費の高騰で断念するに至った。

 2015年、生活リハビリクラブは幸に移転したが、住まい事業を始めるためにメロディーとして内部留保していたお金を地域貢献に活用したいと考え、常設の居場所設立に向けて活動を始めた。民生委員や行政等に呼びかけ、36の団体・個人で協議テーブルを行うなどすすめ、場所を探す中、2018年暮れに生活リハビリクラブ幸の向かいの物件が空き、2019年4月に「多世代の居場所メロディーココ」を開設した。


3.現在取り組んでいる活動の紹介

①生活支援サービス事業(家事介護)

②川崎市産前・産後家庭支援ヘルパー派遣事業(2007年~)

③多世代の居場所「メロディーココ」(2019年4月~)

常設の居場所としてカフェ運営をしている。毎日5種類他のランチメニューを提供し、リサイクル品の販売や、新しいつながりとして「ことばすけっと」の「シェア本だな」にも取り組んでいる。毎週火曜日は川崎市住民主体による要支援者等支援事業でふまねっと運動。その他月1回多世代 のココ食堂、隔月でケアマネによる介護相談会や地域包括とのひまわりカフェ(認知症カフェ)。つばき学習会による毎週土曜日の無料学習支援、年2回フリーマーケット等の開催などを行っていて、毎月イベントカレンダーで広報している。

④生活クラブ生活協同組合神奈川受託事業

介護保険事業所「生活リハビリクラブ幸」運営(通所介護・訪問介護・居宅介護支援)

この日のメニューはそぼろ丼
この日のメニューはそぼろ丼

シェア本棚
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4.現在の課題とその克服のために取り組んだこと、今後強化したいことや新たに取り組みたいこと

 メロディーは、デイサービスとケアプラン作成5件の介護保険事業引継ぎから始り、5年後には居場所を開設した。その後居場所は常設となったが、当初の趣旨に向かいずっと活動をしている。メロディーではその時々の課題に対して、5か年計画を立てて進めている。今後もやっていることが変化しているように見えても、開設からW.Coとして培って来た想いは変わらないと思っている。

 また、メロディーココは主にW.Coメンバー6名程度で運営しているが、固定費等の赤字のため人件費を出せていない。赤字は事業全体の剰余金から補填しており、人件費についてはメロディー全体の剰余に応じて年度末に謝金程度の金額を分配している。場所の賃借料についても剰余があるので支払えているが、剰余が減って内部留保で賄っていくようにならないためにも、今後の事業展開についてメンバーと話し合いを重ねている。


5.ヒアリング担当者の所感

 W.Coメロディーの居場所について伺う事は、やはりメロディーの成り立ちからの話が重要で、「安心して暮らせる仕組みを作っていきたい」という一貫した思いがすべての活動事業につながっていることを確認した。また、W.Coとして、メンバー間の合意形成や会議の持ち方など、生活クラブで培った運営がなされている点も、居場所事業を続けていくうえでの大きなポイントだと思った。

      (たなかまひと)


メロディーココの入り口看板

「赤ちゃんからシニア世代をはじめ、いろいろな方たちに「ほっとひと息」ついてほしいと思い設立した「多世代の居場所」です。

住みなれたまちで安心して暮らし続けるために、人のつながりを強めて「おたがいさまのたすけあい」が息づく地域づくりをめざしています。」

毎日提供している5種類のランチメニュー

メロディーココの奥では、リサイクル品の販売も
メロディーココの奥では、リサイクル品の販売も

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