NPO法人まちのかぜ

 全員参加による地域未来創造機構では2025年度にWEBアンケートを行うとともに、20のアソシエーションにヒアリング調査を行いました。その内容をアソシエーション情報でご紹介します。(主な情報は取材時のものになります。)(2026年1月15日加筆)

理事長:古賀智恵美

設立年月:2020年12月

設立の目的:・どんな家庭環境に生まれても成長につながる体験をしてほしい

・子育ての大変さや不安を和らげたい

主な活動内容:1. 子ども食堂

2. フードパントリー

3. オンライン無料塾

取材日:2025年6月15日

取材者:数寄真人  兼清明(全員参加による地域未来創造機構)



1.設立にあたっての思いと設立時の経過

1理事長の古賀さんは、幼児から中学生までを対象とした地域密着型の塾を30年間運営してきた。この個人塾には、勉強の癖がついていない子供も多く、勉強だけではなく興味が持てて楽しさを感じられる学びをすすめていた。また、シングル家庭の子も多く、子ども食堂も4年間行ってきた。

塾運営の30年の中で経済的・時間的に余裕のない家庭が増え、教育機会の格差を目の当たりにして、どんな家庭環境に生まれても成長につながる体験をしてほしい、子育ての大変さや不安を和らげたいとの想いからNPO法人まちのかぜを立ち上げた。

前列 左から 山橋さん・いちょう団地自治会長遠藤さん・まちのかぜ理事長古賀さん

後列  林さん・ 元帝国ホテルシェフ高田さん・数寄    


保存食をリメイクした食後のデザート
保存食をリメイクした食後のデザート

2.設立からの活動の変遷

(1)子ども食堂・フードパントリーは、いちょう団地に集中するようになった。

 大和市南林間に1979年に開設したインドシナ難民のための「定住促進センター」が居住斡旋先にしていたため、いちょう団地住民の24%(現在)は外国人である。生活習慣や言語の違いによるトラブルもあり団地内のコミュニティづくりが課題になっていた。

まちのかぜ発祥原点であるコガスクールの活動場所はいちょう団地とは別のところにあり、当初行った補助金を活用したお弁当の配布活動は大和市の3か所で行っていた。しかし、それまでいちょう団地で活動していた団体の撤退もあり、大和市からの活動要望や団地自治会の協力もあり、子ども食堂・フードパントリーは、いちょう団地に集中するようになった。

(2)食品ロス削減の取り組み(リメイクレシピ作成と活用)

  防災食を製造している会社から、防災食が賞味期限後捨てられている、その理由は味に飽きてしまうからという話を古賀理事長が聞き、無償でいただいた防災食を、元帝国ホテルシェフ高田さんの力を借りて、リメイクレシピ⇒クッキング提供を行っている。

 (例)わかめごはん⇒おまんじゅう

    五目御飯⇒ハンバーグ

    レトルトパン⇒キャロットケーキ


3.現在取り組んでいる活動の紹介

(1)子ども食堂  

お弁当⇒月1回、いちょう団地自治会館で、寄付で集まった食材を活用し、なるべく費用がかからないお弁当を毎回20食用意、まちのかぜのメンバーといちょう団地のボランティア8名でつくっている。

(2)フードパントリー

子ども食堂開催日の11時から。対象は、いちょう団地に住んでる生活貧困家庭を優先。前日集荷・仕分けし、40人分の準備をしている。現在、40人を超えるニーズがあり、手に入らなかった人は、次回優先している。

(3) オンライン無料塾

静岡県の「個別学習Roots」の主催者が、金銭的な理由で教育格差が生まれている現実から、無料学習支援を行いたいという相談があり、まちのかぜの事業に入れた。

栄養満点おいしそうなお弁当


4.いちょう団地自治会とタッグを組んだ活動

(遠藤自治会長のお話)

 ヒアリングは、フードパントリー・子ども食堂開催日に開催場所でおこなった。当日、活動に寄り添っていた遠藤自治会長からお話を聞くことができた。自治会では、団地内の日本人と外国人の相互交流を進めたいと考えて、それぞれの国(ベトナム、ペルー、中国など)の料理やおどりでの交流、バスを仕立てての地引網など、様々な取り組みをすすめてきた。しかし、コロナになってストップしていた。まちのかぜの活動は、相互交流のために大切な活動ととらえ、自治会がボランティア協力などを住民に呼びかけ、参加型で活動に連携している。


105号室、入居したばかりで整理中
105号室、入居したばかりで整理中

5.いちょう団地での活動―次の展開へ

 まちのかぜは、最近、いちょう団地自治会館のすぐそばの棟(105号室、3DK)を県から無料(水光熱費は自費)で借りた。現在、この場所を使って行いたいと古賀さんが考えていることは以下の3点。

〇週1回程度子どもたちの居場所として開放

〇特に夏休みは子どもの居場所の頻度上げる

〇対面の無料塾を始める

行政、地縁組織とどう連携していくか、悩んでいる団体が多い中で、3者がしっかりタッグを組んだモデル事業と言える。大いに注目し、今後の展開に期待したい。   (かずよりまこと)


● ヒアリング後に始めた活動(2026年1月加筆)

 今回、アソシエーション情報としてホームページアップにあたり、現在の状況を伺いました。次々と新しい活動を始めています。

①大和市内の主にシングル家庭への食の宅配をし、生活の相談などをヒアリングし、必要であれば、市や必要な機関へ繋げております。現在は補助金事業のため月4回行っていますが、1月で事業が終了してしまうので、その後は、月1回を予定しています。

宅配時の食材は、食品会社様からのご提供の食材を中心に、ご寄付の食材をお渡ししています。

②CCC(Cleanup  and Coffee Club) ごみを拾ってその後に、コーヒーブレイクをし、交流を図ろうという活動です。こちらは、月1回、大和市と川崎市の鷺沼でも活動を開始しました。

③大和市のクリエイティブスクールで行っている朝カフェ(学校内で無料の直食サービスを週2回開催)に食材を提供


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